フリーランスが源泉徴収を計算する方法や確認事項をわかりやく解説!

フリーランスが源泉徴収を計算する方法や確認事項をわかりやく解説!

くまぞう
  • 源泉徴収の仕組みが分からない
  • フリーランスはどうやって源泉徴収の計算をすればいいの?

こんな疑問を解決するために、

  • 源泉徴収の仕組みとフリーランスの関係
  • フリーランスが源泉徴収を計算する方法

がわかる記事を書きました。

源泉徴収の仕組みが分からないと悩んでいませんか?

この記事ではフリーランスの方向けに『源泉徴収の仕組み』をわかりやすく解説していきます。

さらに、『源泉徴収額を計算する方法』もあわせて解説するので、ぜひ読んでみてください。

源泉徴収の仕組みとフリーランスの関係

まずは源泉徴収と、フリーランスの関係から解説していきます。

源泉徴収とは、『クライアントから支払いをしてもらう時に、クライアント側で、税金を支払ってもらうこと』を言います。

そのため、源泉徴収で実際に手続きをするのは、クライアントであり、あなたは特にやることは有りません。

ですが、源泉徴収額を知っておかないと、

  • クライアントがすでに払っているのに、あなたも税金をしはらう
  • クライアントが源泉徴収額を間違っていたのに気づかなかった

ということが起こってしまします。

そのため、源泉徴収について理解をし、自分で確認できるようになりましょう。

源泉徴収には、対象となる場合と、対象とならない場合があります。

その違いは、『仕事の内容』です。仕事の内容が下記の内容であれば、『源泉徴収』されます。

フリーランスで源泉徴収の対象になる場合

フリーランスで個人で活動しているときの、『源泉徴収の対象』となる場合は下記のときです。

国税庁のホームページから一部を抜粋しています。

原稿の報酬
原稿料

挿絵の報酬
書籍、新聞、雑誌等の挿絵の料金

写真の報酬
雑誌、広告その他の印刷物に掲載するための写真の報酬

作曲の報酬
作曲、編曲の報酬

デザインの報酬
クラフトデザイン
茶わん、灰皿、テーブルマットのようないわゆる雑貨のデザイン
グラフィックデザイン
広告、ポスター、包装紙等のデザイン

と、言ったように、細かく項目ごとにわかれています。

一部を抜粋しているだけなので、今行っている仕事が該当しているのか知りたい方は、下記サイトを見てみてください。

参考 国税庁ホームページ 令和2年版 源泉徴収のあらまし 報酬・料金等の源泉徴収事務

このなかでフリーランスの一般的な職種をあげると、

  • デザインに関わる仕事を行っている方
  • 写真家として仕事をしている方
  • ライターとして仕事をしている方

などは、源泉徴収の対象となってきますね。

ねこぞう
そのため源泉徴収の計算方法をしっかりと理解し、確定申告の時に確認できるようにしましょう。

フリーランスが源泉徴収を計算する方法

源泉徴収を計算する方法は会社員用と、フリーランス用の2種類あります。

ここでは、『フリーランスが源泉徴収を計算する方法』に関して解説していきます。

フリーランス用源泉徴収の計算方法は、クライアントが支払う金額によって変わります。

源泉徴収の計算方法

  • 100万円以下  支払金額×10.21%
  • 100万円を超える (支払金額-100万円)×20.42%+102,100円

となります。

ここで言う『支払金額』は、『消費税を含まないこと』がポイントになります。

少し分かりづらいので、例で解説していきます。

例1:報酬が100万円以下の場合

例えば、報酬が10万円だった場合、
クライアントは以下のような計算をします。

100万円以下だから、10万円×10.21%=1万0,210円が源泉徴収額だ。

この金額を、税務署に支払おう。

残った金額は、10万円-1万0,210円=8万9,790円だ。

残った金額に、10万円の消費税1万円(10万円×10%)を足して
8万9,790円+1万円=9万9,790円

この金額をフリーランスに支払おう。

例2:報酬が100万円をこえる場合

例えば、報酬が120万円だった場合、
クライアントは以下のような計算をします。

報酬が100万円をこえるから、(120万円-100万円)×20.42%=4万0,840円が源泉徴収額だ。

この金額を、税務署に支払おう。

残った金額は、120万円-4万0,840円=115万9,160円だ。

残った金額に120万円の消費税12万円(120万円×10%)を足して
115万9,160円+12万円=127万9,160円

この金額をフリーランスに支払おう。

といった計算になります。

上記の計算をして、実際に振り込まれた金額がそのとおりの金額になっているのか確認しておきましょう。

ねこぞう
数字の根拠を知っておくことで、報酬に関するトラブルを減らすことができます。

フリーランスが確定申告をする際に源泉徴収額で注意すること

確定申告の時にフリーランスは『源泉徴収票』を提出する必要があります。

なぜなら、税務署は提出された『源泉徴収票』をもとに、もらいすぎた税金を返還するからです。

『源泉徴収票』は、クライアントが作成することが一般的です。

契約後に源泉徴収票をもらえないか、確認してみましょう。

また、もらえなかった場合に備えて、請求書には源泉徴収額を記入しておきましょう。

この機会に便利な会計ソフト『freee』を利用して、わかりやすく管理してみるのも良いですね。

まとめ:フリーランスは源泉徴収に関する知識を知っておくべき

フリーランスが源泉徴収に関する知識を持っておくと、

  • クライアントの誤りに気づくことができる
  • 契約金額と支払額の差を知ることができる
  • 確定申告のときにあせらないで済む

といったように、メリットがたくさんあります。

最後にもう一度内容を確認しましょう。

フリーランス用源泉徴収の計算方法は、クライアントが支払う金額によって変わります。

源泉徴収の計算方法

  • 100万円以下  支払金額×10.21%
  • 100万円を超える (支払金額-100万円)×20.42%+102,100円

となります。