- 三脚の使い方がわからない。
- 三脚を使うときのカメラの設定方法は?
- 三脚を使うときにあったら良いものは?
そんなあなたのためにこの記事では、
- 三脚の使い方がわからないときにチェックする8つの項目
- カメラの設定方法で注意するべきこと
- 三脚を使って撮影したい5つのシーン
- 三脚を使ったときの失敗談
- 三脚を使うときに必要なもの
をわかりやすく解説していきます。
いつも三脚を使用するときに、どうやって立てればいいんだろうと悩んでいませんか?
この記事で紹介する『三脚の使い方がわからないときにチェックする8つの項目』を実践すると、簡単に素早く三脚を立てる事ができるようになります。
この記事では、チェック項目を8つ紹介して、実際に失敗したときの状況もご紹介します。
記事を読み終えると、今後三脚を使用するときに、ブレによる失敗を少なくすることができます。
もくじ
三脚の使い方がわからないときにチェックする8つの項目
三脚の使い方を手順に沿ってまとめました。使い方がわからない方はこの手順通りおこなって撮影してみましょう。
三脚を立てる場所を見つける
カメラの背面モニターを見ながら、どの場所で撮影したいかを決めましょう。
高さや上下の向きを決める
撮影したいと思えるような撮ることを考えてみましょう。
まだこの時点では、三脚をたてていない状態です。三脚をたててしまうと、移動や構図の変更がしづらくなってしまうからです。
三脚をたてる
三脚は太い方から先に広げていきます。太い方から広げることで、安定して撮影することができるからです。
下の細い方から立ててしまうと、高さが足りて、本来使わなくても良かったはずの一番下の細いパイプを使うことで、不安定な部分を使用してしまっているのです。そのため三脚は、太い方から使い、安定させることを第一に意識しましょう。
三脚を広げる
パイプを横方向に広げるほど、安定した撮影が可能になります。ブレない写真を撮るために、きちんと横に目いっぱい広げておきましょう。
三脚にカメラを取り付ける
落とさないように注意しましょう。
大まかなカメラの設定をする
自分でこのときはこの設定からスタートするといった基準を持っておくと撮影が楽になります。型を持っておくと便利です。
例えば風景写真の例では、
ISO感度は100にする。
絞りはF8からにする。
シャッタースピードは1/100秒に設定する。
高感度ノイズはオフにしておく。
と決めておき、その場所で調整していきます。
拡大して、ピントが合っているのか確認する
撮影したいものにピントがきちんと合っているのか、拡大して確認します。せっかく三脚を使って撮影したのに、ピントが合っていないと悲しいですよね。
少しの手間でピントのズレによる失敗を抑えることができます。
合っていればそのまま撮影して、ピント以外の他の調節をしていきます。合っていなければ、自分でリングを動かしてピントを調整するか、カメラのオートフォーカスを使って、目的の位置にピントを合わせていきます。
構図の最終チェックをする
この段階で構図の最終チェックをします。特に四隅を気にしてみると、入れたくないものが入っていたりするので注意してみましょう。
四隅であれば編集でいくらでもなると考えがちですが、事前に現場で修正できることは、解決しておくと、後々楽になります。現場ではあとで行う手間を、なるべく少なくするように意識しましょう。
以上が一連の流れになります。
そのような場合は、2本ポールを立てた後に、残りの1本で高さを調整しましょう。あまり前傾姿勢にならないよう、ポールで調整して、重心を後ろにしておくことが大切です。
カメラの重量で前に傾かないようにしましょう。また、不安定な場所ではカメラを落としたら致命的になる場所だとおもいます。
ネックストラップを使用して首にかけながら撮影すれば、もし倒れたときも安心です。振動がカメラに伝わらないように、ゆるくたるませておきましょう。
三脚を正しく使うために!カメラの設定方法で注意するべきこと。
カメラの設定で注意しておくべきことをまとめました。
手ブレ補正をオフにする
三脚使用時に手ブレ補正をオンにしていると、ブレが増幅してしまうことがあります。手持ちで撮影していると、とても便利な機能なのですが、三脚を使用しているときはオフにしておきましょう。
長秒時ノイズリダクションをオフに(シャッタースピードを遅くして撮影する場合)
シャッタースピードを遅くして撮影する場合は長秒時ノイズリダクションをオフにすることをおすすめします。
長秒時ノイズリダクションとは、シャッタースピードを遅くしたときにでてくる、ノイズを軽減してくれる機能です。
画質を優先させたいときには、使用してもいいかもしれませんが、シャッターの時間と同じ時間、処理に時間がかかります。その間はカメラの操作を何もすることができなくなります。
例えば1分間長時間露光をおこなって撮影した場合、長秒時ノイズリダクションをオンにしていると、処理するのに1分かかります。合計で2分間何もできない時間となります。
撮影場所で時間がある場合や、画質を優先させたい方は、利用することでザラザラとしたノイズを少なくすることができます。
時間が限られている中で撮影する場合は、倍の時間がかかってしまうので、切っておいたほうが良いです。
NDフィルターを使用する場合は装着に注意する
NDフィルターを装着するときは、きちんと置くまで差し込むことや、回して確認してみることが大切です。
奥まで入っていない場合、フィルターが黒く写り込んだり、装置が写ってしますことことがあるからです。
きちんと装着するだけで防げるミスなので、よく確認しておきましょう。
マナーを守ること
撮影する方のマナーが問題視されることもあります。たくさん人の往来があるところでは、三脚をなるべく使わないようにしましょう。
三脚を使うことで他の人の迷惑になってしまうところでは、三脚はしまうべきだと思います。
また、三脚を持ち運ぶときには、そのまま足を広げたまま持ち運ぶと危険なため、面倒でもその都度閉じて運ぶようにしましょう。
場所取りをしていて、たくさんの人がいる場合は譲り合いの精神を持ちましょう。
三脚を使っている方の前や横を通るときは、通ります!と一声掛けておけば、トラブルを防止することができます。
上記のようなマナーを守っていくことで、気持ちよく撮影できると思います。
写真を撮っていると、集中して周りをみなくなりがちですが、全体を見渡して、人の目をあえて気にしながら撮影すると、一歩引いた目線で取り組むことができるのでおすすめです。
三脚を使って撮影したい5つのシーン
三脚を使っての撮影は、腰を据えてゆっくりと撮影したい場合に適しています。
人を流したいとき
長時間露光をすることで、人をいなくすることができます。
その場に滞留している人がいる場合はその人は写ってしまいます。
なるべく流動的な場所で撮影してみると面白い写真が取れると思います。
長時間露光を使えば、撮りたい人は動かないでもらって、それ以外の人は動いてもらうと、魅了的な写真を撮ることができます。
望遠レンズを使用するとき
望遠レンズを使用するとぶれがちです。遠い距離のものを撮影するとその分手ブレが起きてしまうからです。
望遠レンズは重いため、手ブレの原因にもなります。長時間手持ちで撮影できればよいのですが、三脚で固定しないとなかなか多いと思います。
速いものを的確に撮影するために、三脚を使用してみるのも手です。
風景を撮るとき
風景写真が最も三脚を利用している方が多いのではないでしょうか。
風景を撮影するときは、人がたくさんいるところではあまりおすすめしません。カメラの手ブレ補正機能の性能も上がっているので、手持ち撮影をしてみるのも手です。
流れるもの、動くものを撮影するとき
滝や湖、川、海を撮影する時に三脚を使って撮影すると、長時間露光で撮影することができます。写真を非現実的な雰囲気にしたいときには、利用してみましょう。
夜景を撮影するとき
三脚を使わないで撮影するとぶれてしまうような場所でも三脚があれば安心です。橋の上で撮影するときは、車などが行き来すると振動でぶれてしまう事があるので注意しましょう。
三脚を正しく使わないとこんな目に!失敗談で解説。
三脚を使用したときに、失敗したことを共有しておきます。
耐重量以上のものを使用して前に傾いてしまった。
三脚には耐荷重が決められています。耐荷重とは、どのくらいの重さのものを載せられるのかということです。
三脚の耐荷重よりもカメラ本体やレンズが重いと、三脚が重さに耐えられなくなり、傾いてしまいます。レンズが下がってしまい、撮影どころではなくなってしまいます。
あらかじめ、カメラ本体と取り付けるレンズの重量を確認しておき、耐荷重を超えない三脚を選ぶようにしましょう。
また、縦構図の写真を撮影するときは、L型のクランプを購入すると安定します。縦構図の写真を三脚で撮影するときは特に不安定になるので、検討してみてください。
持参した三脚では高さが足りず、フェンスが邪魔になって撮影できなかった。
撮影場所にフェンスや手すりなどがあり、三脚の高さが足りないため、撮影しづらいことがありました。
事前に下調べをする段階で、フェンスや手すりがあるのかなど、撮影場所の状況を把握しておくと良いです。
現場に行って初めてわかったのであれば、形状によっても対策は変わってくると思いますが、三脚を使わずに撮影することや、フェンスを三脚代わりに使用する、フェンス間のすきまから撮影することを考えても良いかもしれません。
撮影する時にそのような失敗を起こさないためにも、車で移動する時などは、2つの三脚を持参して、その場で適切な三脚を選べる状況にしておくと安心です。
接合部がずれて、撮影時にブレてしまう。
三脚とカメラ間の接続部がきちんと装着されていないと、動いてしまいます。ブレの原因になるので、きつくしめておきましょう。
コルクをクッション代わりにして、接合しているような三脚を使用するときは、使っているうちに、すり減ってコルク部分がなくなっていきます。
コルクがすり減ってしまって緩衝材がない状態で使ってしまうと、カメラと三脚間のクッション材がないので、常にグラグラとしてしまい、撮影どころではなくなってしまいます。
コルクがすり減ってきた段階で、三脚に装着する用のコルクが売っていますので、購入しておきましょう。
メーカーによって仕様がかわるので、各メーカーのものを購入するようにしましょう
三脚を使うときにあったほうが良いもの
レリーズを使用する
レリーズを使うことで、シャッターを指で押すときに生じるブレを防ぐことができます。シャッターを押すときに、人の指からカメラに振動が伝わります。
レリーズを使えば、直接カメラに触ることなく撮影できるので、振動を伝えなくなります。
NDフィルターを使用する
NDフィルターを使うことで、写真の表現の幅が広がります。主に水の写真を撮る時に試してみると、印象的な写真を撮ることができます。
三脚を使い終わったら手入れをする
三脚を使ったあと、泥や水などが付着したままの状態でしまっていませんか?汚れが付着したまま保管してしまうと、劣化が早まります。
特に海で撮影したあとは、塩がついているので、適切にメンテナンスをするようにしましょう。
やり方は、全体をふいて、泥や付着物を落としたあとに、三脚の脚を全て広げて乾かすことです。広げて乾かすことにより、中に入り込んでしまった水を乾かすことができます。
パイプ内に水が残っているので、完全に乾くまで広げたままにしておきましょう。
三脚の使い方まとめ
上記で紹介した『三脚の使い方がわからないときにチェックする8つの項目』を実践していただくと、今後は三脚の使い方で悩むことがなくなります。
最後にもう一度内容を確認しましょう。
- 三脚を立てる場所を見つける
- 高さや上下の向きを決める
- 三脚をたてる
- 三脚を広げる
- 三脚にカメラを取り付ける
- 大まかなカメラの設定をする
- 拡大して、ピントが合っているのか確認する
- 構図の最終チェックをする
自分のものにしてしまえば、今後三脚を使うときに、設置から撮影までの流れを素早く行うことができます。